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95. 尾州の機屋さんの風景

2022年06月10日

今回は先日行った機屋さんが整経の最中でしたので、丁度整経の方法ががわかりやすい部分で止まっていたので写真に撮らさせて頂きました。

経糸はおよそ1000から10,000本を超えるものなど、生地の規格によって本数は全然変わっていきます。この1000本を超える糸をどうやって、整経しているのかこの尾州に来るまでは全く知りませんでした。

整経の真最中の写真です

二番目の写真を見ると、コーンに巻かれた糸があって、そこから写真の奥の方へ一本一本の糸が引っ張られていっています。

次に三番目の写真を見ると、左から糸が一箇所に集まっているのが分かるかと思います。二番目の写真で見た一本一本の糸がここに集結します。

ここに集まった糸の本数はおよそ150本ぐらいになります。

今回は経糸の総本数が2000本を超える生地なので、普通に考えたら全然足りません。

三番目の写真を見ると、整経機に巻かれた糸が束になったコブ見たいのがあるのが見えるかと思います。約10束くらいあります。

これはおよそ150本の糸を約10回繰り返して整経機に巻き付けている途中の写真です。

例えば2000÷150=13余り50 になります。13回150本の糸を整経機に巻き付けて、余りの50本を最後に巻き付けて総本数の2000本にしていくイメージです。

最初に働き始めた時は一気に、何1000本の糸を巻き付けていくと思っていました。よくよく考えたら、何1000本の糸を立てるとなったら、とんでもない大きさの場所が必要になってきます。

チェックやストライプの生地を見てみると殆どの生地は、同じ柄が繰り返して出来ています。

これはこの束が影響しており、必ず束ごとに柄が繰り返されます。(イレギュラーで柄が繰り返されていない生地もあります。その生地は凄く整経で手間がかかっています。)

整経でも色々なやり方がありますが、尾州はこの部分整経と呼ばれる方法で経糸を作っています。あんまり知っていても意味ないことかもしれませんが、服を買う時にチェック・ストライプの柄を見て、柄が繰り返されているのを見て、ここまでが一つの束だなとちょっとでも感じてくれたら、嬉しいです!!

N tailor designでは初対面のお客様には初回でお売りすることは控えております。生地の説明・採寸はさせて頂き、もしご購入頂ける際は後日に再度ご訪問・ご来訪して頂いております。どのような生地があるのか、どのように採寸するのかを体験して頂くことで、お客様が納得した形でご購入頂けるようにこのような形式にさせて頂いております。出張した際の料金は発生しませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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