58. 綿麻のエスニック柄のオリジナル生地
2022年01月31日
今回は少し早いですが、春夏の新作生地を紹介したいと思います。この生地の特徴はなんと言っても柄にあるかと思います。私自身が考えた柄ではなく、生地の企画の仕事で大変お世話になっている方が考えた柄になります。この生地を0ベースで考えて、組織を起こして生地を作ることにめちゃくちゃ感動したのを覚えています。生地の企画の者からするとなんでこんな柄を作れるのか不思議でたまりません。本当に凄すぎます!!
チェックやストライプなどの柄はある柄を真似てアレンジしていって新しい柄を出すのが多いと思います。なのでどうしてもどこかで見たようなチェックや、ストライプの柄になってしまいます。今回の柄は中々見たことない柄になっているかと思います。
この柄を出すには組織だけではなく糸使いも大きく関わってきます。糸の太さが違う3種類の糸を使うことによってこの柄をより立体的に目立たせることができるのです。生地を見るだけでカッコいいと思わせてくれる一品です。
これが服になって店頭に売られていてもめちゃくちゃカッコいい柄だと目につくかと思います。その裏には生地の企画で柄を起こすのの大変さ、試作を重ねて試行錯誤していることはあまり知られていないかと思います。生地の企画や生地のデザインてあまりどのようなことをやっているのか知られていないかと思います。今回は柄なのでイメージしやすいかもしれませんが、無地の生地でも企画によって全く違う生地が仕上がります。糸使いや組織、色、整理加工等で全く変わっていきます。これを決めていくのが生地の企画の仕事になります。その企画の知識を活かして服を仕立てることで、着用していくとどのように変化していくのか等の着用後のアドバイスもしやすくなります。生地の素材・工程を知ることで、生地が洋服の印象を左右するくらい重要だと感じて頂けましたら嬉しいです!