53. ウール生地がなぜ暖かいのか
2022年01月14日
今回はウールはなぜ暖かいのか話させて頂きます。ウールは羊の毛のことを言います。世の中に出回っている、アルパカやカシミア、アンゴラ、モヘアなどの獣毛と呼ばれる動物は全て羊ではありません。羊の毛を使っているのはウールだけなのです。
ウールは素晴らしい天然の機能性を持っています。タイトルでも書きましたウールはなぜ暖かいのかについてお話ししたいと思います。ウールにはクリンプと呼ばれる縮れがあります。（人間のパーマをイメージしてください）この縮れが他の繊維より空気を含みやすいので暖かくなるという訳なのです。
空気を多く含むことが暖かくなる最大の要因で、膨らみを持った生地は暖かくなるという訳です。そのために起毛で毛羽だたせたりする理由は見た目もそうですが、空気を含みやすくするためでもあります。
下記のリンクは他の方の説明ですが、僕が説明するよりもわかりやすく書いてあるので、ぜひご覧ください。笑
この記事を読むとウールの機能性は本当に素晴らしいものがあります。
最近のスーツでは合物といった長いシーズン着用できるスーツが多くなってきているきがします。ですが冬はそのスーツでは間違いなく寒いです。クールビズも長くなってきましたので、再度春夏、秋冬とスーツを分けて頂くのをお勧めしたいです。しっかりした秋冬用の生地で仕立てましたら、パッチも履く必要もないので、肌にも優しいです。化学繊維の進化は素晴らしいですが、やはり肌への優しさを考えると天然繊維には勝てません。
最近のブログにも書きましたが、ウールの厚手のパンツがこの時期凄く活躍してくれてます。足からくる冷えが全くないので、めちゃくちゃ重宝してます。ぜひ寒い冬にウールのパンツをお試し頂きたいです！！