43. 尾州で学んだこと〜生地設計編〜
2021年12月09日
生地をデザインするといってもあまりピンとこない方の方が多いと思います。服を見ても生地を見るということ少ないと思います。生地を作るためには素材を決め、糸の太さ・色・組織・生地の密度・柄・加工等決めること凄くあります。この過程の一部を少し変えるだけで生地は違った表情で仕上がります。この生地が服の良しあしを決めると言っても過言ではないくらい大切です。その生地はどのように作られているのか少し紹介したいと思います。
私が生地を設計するまでに凄く繰り返し反復したのが、生地の分解になります。出来上がった生地を分解してどのようにして生地ができているの調べる作業になります。この分解は凄く生地の勉強になります。どうやって生地ができているかを知ることにより、自分で生地を作る時に引き出しが増え、より素材を生かした生地作りをすることが可能となります。
一番上の写真の生地を分解した結果を生地の設計書に起こしたのが2枚目の写真となります。生地を分解することにより、全く同じまではいかないまでも似たような生地を作ることが可能だということです。この生地の分解が設計をやる前にこれでもかとやった記憶があります。それでもあまり苦にはならず、生地はこのようにしてできているのかと凄く勉強になり、生地の世界の奥深さを知りました。そしてどんな生地でも例外なく一本一本の糸からできていることに凄く感動したのを覚えています。
また次回生地の設計書の見方について説明したいと思います。