4. 尾州で学んだ生地の企画について
2021年07月19日
今回は生地の企画について話していきます。
生地を企画する上で大事なアイテムが、上の写真にあるルーペです。このルーペがないと生地の企画はできないと言ってもいいほど大事なアイテムで、生地の組織・密度がわかります。
上の生地をルーペで覗いてみると
ルーペで覗くとハッキリと組織がわかります。この組織は浮いて沈んでを交互に繰り返しているので、以前お話した平織になります。
四角く囲まれた正方形が縦横ともに1インチ(2.54cm)になっており、この四方1インチ内のタテ糸の本数、ヨコ糸の本数が密度になります。この生地の密度は、タテ糸 約37~38本 ヨコ糸 約31~32本 になります。糸の太さも大きく関わってきますが、密度を知ることにより高密度でしっかりした生地だな、この生地は少し密度が甘いので、柔らかく、少しゆとりを持たすとドレープが綺麗に出そうだな等生地の特徴を生かした洋服づくりができます。素材や色だけでなく、組織や密度を知ることで、よりお客様の用途にあった洋服の提案が可能だと考えております。