31. 尾州でオリジナル生地作成

現在製作中のN tailor designのオリジナル生地を紹介させて頂きます。上記の写真は織り上がってきた生地でまだ完成品ではありません。この後は補修工程（生地の傷等を直す）、そして生地を作る上で一番重要であると言っても過言ではない整理工程（化粧をするみたいなイメージです）があります。なので写真の生地はまだ固くゴワゴワしており、汚れ等が付着している状態です。

写真の真ん中くらいにタテに線みたいのが入っているのがわかるでしょうか？

これは織りキズになります。正直補修前の段階では、キズが入ることは多々あります。商品を見て糸が切れていたりすることを見ることはあまりないと思いますが、ウールや天然素材の糸は織っている途中で糸が切れてしまったりすることは日常茶飯事です。整理前にキズや糸が切れているのを見つけて補修することにより、仕上がった時に全く分からなくなっています。ここにも職人さんの素晴らしい技術があります。

今回の規格はタテヨコ60/2の綿糸を使用し、組織は2/2の綾になっております。タテ糸は黒、ヨコ糸にブラウングレーの糸を使っているので、生地の色に深みがあります。整理工程で、少し起毛して、肌触りが良い生地に仕上げる予定です。服のとしてはパンツ、シャツ、ジャケットのセットアップをイメージしています。

また整理工程が終わりましたらご紹介させて頂きます。