216. 尾州で作ったオリジナル生地の紹介
2024年02月05日
まだまだ冬の寒い時期が続きますが、
春向けに作ったオリジナル生地をご紹介させて頂きます。
今回の生地は私自身で規格をしております。
この生地を規格するというのがあまりイメージが湧かないかと思います。
必ず生地を作る前に生地を規格しなければいけません。
家をつくるにも設計書が必要で、生地も設計書が必要になります。
どの素材を使うのか、糸、色、組織、密度、整理加工等々
一見ただの無地に見える生地も規格が必要です。
緯糸の糸(素材)だけを変えるだけでも全く違う生地に仕上がります。
生地の規格は無限大にあり、尽きることはありません。
生地作りは海の底よりも深いと言われています。
今回は経糸に綿糸、緯糸にリネンを使用しています。
経糸はカーキっぽいブラウンっぽいような色で、緯糸にクロを使用したシャンブレー生地になります。
組織は2/2の綾で、薄くもなく厚くもない、ジャケット・パンツ・シャツ・コートにも使えるような生地です。
写真を見るとシワまみれですが、整理加工であえてそうしております。
オリジナル生地でリネン混の生地は下の写真の機械で徹底的に洗い込みますが、
今回はより洗い込みましたので、結構しわくちゃです。
リネンは洗ったり、着用することで必ずシワができる素材なので、
最初からシワっぽい生地に仕上げることで、逆にシワが目立たなく見えます。
そしてリラックス感が出るので、カジュアルの服には持ってこいです。
やっぱりリネンは蒸れにくいし、清涼感があるので
春から夏秋にかけて重宝できる素材です。
まずは試作として、私のセットアップとシャツを仕立てていきます。
自分で規格した生地を仕立てて着る。
仕上がりが楽しみでなりません。
また仕上がり次第ブログにアップさせて頂きます。