200. 尾州(一宮)の生地でシャツジャケットをオーダー。
2023年10月17日
毎度のことですが、朝晩は寒くなってきました。
これからの時期は暖房器具やヒートテックが必要になってきます。
冬へ向けての準備に、ぜひウールの服を加えて欲しいのです!!
そこで試作で仕立てました、私のウール100%のシャツジャケットをご紹介させて頂きます。
今回は本当に良い出来の服が仕上がりました。
発注してから、約1ヶ月この日をどれだけ楽しみにしていたか。
毎回ですがオーダーですとこの期間がなんとも言えない焦らしの時間になります。
この期間が嫌な人もいれば、この期間がイメージを増幅させて楽しみが増えるという人もいるかと思います。
私は後者です。
そして家に届いた瞬間に、子供の頃クリスマスプレゼントが届いた時よりも早く試着をします。
そこで今回はイマイチだったなとか、良い感じじゃんとかその時その時でテンションは変わるのですが、
今回はめちゃくちゃ良い出来でした。
着用して、鏡を見た瞬間
やっぱり服は人の心を豊かにすると確信しました。
生地を活かし切ったなと。
ここから手持ちの服でコーディネート大会が始まります。
前置きはここまでにして、シャツジャケットの詳細をご紹介させて頂きます。
スーツで使うような梳毛と呼ばれる細い糸を使用しています。
この写真の細い糸が、このような生地になると想像できますか?
整理加工で一気に表情が変わっていくのがウール素材の特徴でもあります。
スーツ生地と同じ糸を使っていますが、生地の組織・密度・整理加工を変えることで、
スーツ生地とは全く違う生地に仕上がります。
組織は通常のスーツは2/2の綾と呼ばれるものが多いのですが、この生地は3/3の綾になります。
ここが肝です。
この3/3の綾が生地規格のセンスです。
ざっくり言うと密度が甘いといことです。
その甘い密度を、洗いこむことで、縮めて縮めてこのようなふっくらとした生地に仕上がります。
この生地でスーツを仕立てたら、クレームの嵐になります。
強度が強い生地ではありませんが、軽くて暖かい服が仕上がります。
シャツやジャケットには持ってこいの生地です!!
そしてウール100%ですが、
洗えます。
話は変わりますが、去年ウール100%のTシャツを買ったのですが、
3日洗わずTシャツを着用したのですが、全然匂いも気にならないし、
クタクタ感も気になりませんでした。
(3日連続では着てないです。)
そして今年気づいたのですが、適度な湿度を保ってくれるので、
乾燥を防ぐことができます。
ウールを地肌に着るのは抵抗があるかもしれませんが、
私自身も最初はチクチク感がありましたが、何回か着る内に全くなくなりました。
今ではこんなに肌に優しい服はないと思っています。
下記がオススメのTシャツのリンクです。
https://bishu.stores.jp/items/645f2816f00a1f002e0b2874
今回のシャツジャケットはワンシーズンずっと洗わなくて良いくらいです。
そのくらいウールは凄いんです!!
ウールの凄さは上記のリンクでウール博士が説明してくれます。
ウール程体に優しい素材はありません。
これから寒い季節はウールで、快適に過ごしましょう!