198. 尾州(一宮)の生地でダブルのスーツ
2023年10月03日
完全に秋がやってきました。
改めて夏よりもかなり過ごしやすいと感じている今日この頃です。
散歩もサイクリングも野球も全てにおいて、最高の気候だな〜と思います。
とびっきりのオシャレをしてどこかに出かけたくなります!
そこで本日は尾州の葛利毛織さんの生地で仕立てたダブルのスーツをご紹介させて頂きます。
生地の目付けが360g/mとスーツ生地としては重量感がある生地になります。
上の写真が今回使用した生地になります。
経糸にトップのグリーンの糸、緯糸にブラウンのトップ糸を使っております。
経糸・緯糸共にトップ糸を使用しているので、もう何色の色が混ざって生地ができているのかわかりません。。。笑
上の写真ではグレーっぽいですが、ブラウン調のスーツです。
でもよく見るとカーキ?
みたいな。
シャンブレーの特徴が顕著に出ます。
もちろん経糸・緯糸双糸で、2/2の綾になります。
ここの生地規格は個人的には外せません。
ダブルのスーツは個人的には敬遠している部分がありました。
やっぱり着こなしがシングルに比べると難しいんです。
しかし試行錯誤の結果、こうすればカッコ良く着用できるなというのがわかってきました。
着丈を通常のスーツに比べて長くし、前下がりをつけることで、ダブルでもスタイリッシュに着こなせます。
前下がりとは着丈の後ろ丈に比べて、前丈を長くすることです。
通常のスーツでも差はついていますが、ダブルは前下がりをよりつけるとカッコいいなと分かりました。
それも1cmとか2cmですがその数cmが雰囲気を大きく変えてくれます。
これは自分でも驚愕して動けなくなりました。
スーツの世界は海よりも深いと思います。
型紙をちょっと動かしただけで、見た目も変わり、機能性も変わってきます。
本当に底が見えません。
でも考えて、試して、検証するを繰り返すしかありません。
私の小学校の校訓に、
『気づき・考え・実行する』
とありました。
中学・高校の校訓は覚えていないのに、小学校だけは覚えています。
なぜかは分かりません。
今思うと素晴らしい言葉だと思います。
言葉もスーツくらい深いですね。
シングルだけではなく、ダブルスーツのオーダーもしております。
ちなみに個人的な今年のオススメはダブルのショートコートです。
寒くなる前にご検討くださいませ!!