19. コットンジャケットの魅力
2021年09月17日
今回は私自身が愛用しているジャケットを紹介したいと思います。コットン100%で、打ち込みがこれでもかと言うくらいに入っており、ここまで硬いのはないのではないかと言うくらいの生地を使って仕立てました。糸が沢山使えるのは理由があって組織がよくある2/2の綾ではなく、朱子織りにすることで、打ち込み本数を多くすることができます。そこまでバンバンに糸を使った生地なので、へたることはありません。逆にコットン素材だと着用していくうちに馴染むイメージがあるかもしれませんが、5年程着用していますが馴染む感じは全くありません。笑
生地が硬すぎて、ちょっと動きにくさもあるのですが、着用するとめちゃくちゃカッコイイんです。シワの出方や、朱子織りの表情がよくて、かつシルエットがすごくキレイにでます。
写真の様に着古した感じがまたこの生地の魅力であり、また10年、20年着用していくことで変化していくのが楽しみなジャケットです。
素材や密度、生地組織を理解することで、長年愛着が持てる服を仕立てることが可能です。