186. 尾州のリネン生地でパンツを
2023年07月10日
今回は尾州で製作したオリジナル生地でパンツの注文が入りましたので、ご紹介させて頂きます。
素材はもちろんリネンです。
夏のカジュアルパンツはリネン100%一択です。
(あくまで個人的意見です)
経糸に中番手のリネン・緯糸に太番手のリネンの糸を使用しております。
パンツには絶妙な肉感です。
糸は染色をしていない生成りを使用しております。
黒のストライプは染色していますが。。。
柄としてはボーダー柄なのですが、
仕上がりはストライプになるようにお仕立てさせて頂きます。
ではなぜボーダーで生地を作成したかと疑問に思った方もいるかと思います。
そんな疑問を持った方は尾州に是非働きに来て下さい。笑
絶対向いています!
経糸をストライプ柄にしてしまうと、ストライプかチェックの生地しか作れません。
ボーダーは経糸が無地なので、無地とボーダーを作ることが可能です。
基本服は圧倒的に無地の商品が売れるので、今回のように生地を製作することは多々あります。
今回は滅多にない柄物の紹介なので、生地規格の仕事内容の一部をご紹介させて頂きます。
写真で見てわかるように、ストライプの太さ、ストライプのピッチがバラバラです。
黒糸何本、生成りの糸何本と間隔や太さを生地規格で決めていきます。
このピッチの間隔でイメージが全然変わってきますし、
ベースの色とストライプの色でも雰囲気は全く変わってきます。
本当に柄物は難しいです。
頭では想像するのが難しい為、絵を書いてイメージしていきます。
絵を描いてあーでもないこうでもないと考えます。
柄を作ることは生地規格の醍醐味です。
ピッチも生地がどれだけ縮むかを考えながら糸の本数を決めていきます。
今回は2色しか使っておりませんが、多色になるとまた雰囲気が変わる上に面倒臭くなります。笑
店頭で柄物を見たら、ピッチ幅や色使いを気にし始めたら尾州で仕事したほうが良いかもしれません。
因みにこの生地は私が規格したものではありません。笑
次の秋冬のオリジナル生地で柄物も規格したいと考えております!!