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183. 生地についてのお話

2023年06月23日

本日は生地についてお話したいと思います。

最近物価高騰のニュースを良く見ます。

私自身特に電気代と卵の物価高騰はめちゃくちゃ実感しています。

尾州でも例外なく原料・紡績・染色・織り工程・整理工程全て単価が上がってきています。

最近始まった話でもないのですが、ここ最近の上がり幅が凄いです。。。

間違いなく洋服の値段もどんどん上がっていきます。

こんな状況の中でも少しでも単価を下げるにはどうすれば良いか、考えるのは当然のことです。

一番すぐに思いつくのが、素材を変えることです。

ウール100%からウール・ポリエステルにすることで単価は下がります。

最近は品質表示を見ずに製品をご購入される方が多いと思います。

見た目があまり変わらなければ、問題なしという方が多くなってきたのではないでしょうか。

私自身あまり合繊の服を着用しないのですが、圧倒的に着心地は天然繊維の方がいいと思います。

そんな変わらないとおっしゃる方も居ると思いますが、

合繊を着用すると、天然繊維に比べて優しく私自身を包み込んでくれません。笑

実際全然違うと思います。

馬車と車くらい違う感覚です。

物価が高騰すると、間違いなく合繊の服が増えてくるかと思います。

合繊の服が悪いのではなく、そのような背景があると知って頂くだけでも自分に合った服を見つけやすくなると思います。

(補足ですが、近年の合繊の進化は素晴らしいです。でも天然繊維の着心地には勝てないと個人的には思います。)

凄く長くなりましたが、ここまでは前置きで

織りの工程で、コストカットをできる方法を今回ご紹介させて頂きます。

こんなことを知っても消費者側には何の意味がないと思われるかもしれませんが、

ただただ生地への知識が深まります。笑

上の写真を見ると3色生地が並んでいます。

素材はリネン100%です。

この3つの生地は共通点があります。

3色共に同じ経糸で織られています。

経糸は3色とも白を使っており、緯糸は右から白・白っぽいグレー・生成りを使用しております。

これを尾州では経共通と呼ばれていますが、

この方法を使って織ると単価も安くなり、現場の人も喜びます。

3色作って、整経は一回で済むし、織機の入れ替えも一回で済みます。

これを違う色の経糸を3色使用した場合、3回やらないといけません。

経共通をすることで労力が3分の1になります。

スーツの生地バンチでも経共通はよく見ることができます。

特にスーツは紺・グレーが殆どなので、経共通は作りやすく、

一番多く見られるのが、経糸に黒や濃紺を使っているパターンです。

経糸黒のシャンブレーのスーツ生地は、組織に関わらず色に深みがありカッコイイです!

最近お仕立て頂いた経糸黒の紺無地スーツです。

この経共通で織ることで単価は下がる、織り工場は嬉しい、シャンブレーで生地に深みが出るなど良いことづくめです。

色の差が出にくいというデメリットもありますが、許して下さい。笑

服を見る時、これは経共通かなと見て頂けたらこんなに嬉しいことはないです!!

そして経共通の服を見つけたら、ここのブランドのモノ作りは工夫されてなと心の中で思って頂けたらら幸いです!

N tailor designでは初対面のお客様には初回でお売りすることは控えております。生地の説明・採寸はさせて頂き、もしご購入頂ける際は後日に再度ご訪問・ご来訪して頂いております。どのような生地があるのか、どのように採寸するのかを体験して頂くことで、お客様が納得した形でご購入頂けるようにこのような形式にさせて頂いております。出張した際の料金は発生しませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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