170. 尾州の機屋さんの日常
2023年04月17日
先日はオリジナル生地を織って頂ける機屋さんに行って参りました。
いつもウール・コットン・リネンなど様々な天然素材の生地を織って頂けます。
こんなに色々な素材を織ってくれる機屋さんは尾州の中でもかなり貴重な存在です。
傷が少なく本当に良い生地を織っていただけます。
この傷がない生地を織ることが本当に難しいことで、
良い生地を作るためには凄く大切なことです。
服を買うときは生地に傷があることは殆どないかと思います。
これは生地が織り上がった時に補修したり、整理後に補修したり、製品になって補修することで傷をなくしています。
もしくは気づきにくくしています。
一番のベストは織る段階で傷がないことです。
傷が少ないと全ての工程が上手く流れていきます。
良い生地の条件は何かと聞かれれば、傷が少ないことは間違いなく一つに入ってきます。
今回機屋さんにお伺いした時は整経の真っ最中でした。
今の時期は冬物が中心ですが、上記の動画はリネンを整経しております。
黒のリネンの糸が整経機にどんどん巻き取られています。
一つの生地を整経するのに一日以上かかったりすることもあります。
この整経が上手くいかないと傷が多い生地になったり、織るのに時間がかかったりしてしまいます。
それだけ難しい工程も50年以上経験しているので、簡単にやってしまいます。
しかもリネンは非常に難易度が高いにも関わらず。。。
年齢も80歳くらいだと思いますが、本当に元気で若く感じます。
いつも気さく声かけてくれて何を言っているか分からない時もありますが、
本当に凄い職人さんです!!