164. 春夏のオススメ生地〜第二弾〜
2023年03月20日
![](https://n-tailor-design.com/wp-content/uploads/2023/03/img-u-l-scaled.jpg)
今回も春夏のオススメ生地をご紹介させて頂きます。
前回と比べると少しカジュアル生地になります。
素材はウール・リネン。
ウールとリネンの混紡糸になります。
一つの生地に色々な素材が入っているの洋服をよく見かけると思います。
コットン・リネン、ウール・コットン、ウール・カシミヤ、等々
言い出したらキリがないくらいあります。
織物では必ず三つのどれか方法で、異素材の組み合わせが行われています。
・混紡糸
糸になる前のワタの状態で、混ぜ合わせて糸にしたものです。
・交撚
糸になってから、撚糸で異素材を組み合わせます。
例えばウールの単糸とコットンの単糸を撚って双糸にすることで、ウール・コットンの糸が出来上がります。
・交織
これは織りの工程で、異素材を組み合わせます。
経糸がコットン、緯糸がウールみたいな感じです。
これでコットン・ウールの生地が出来上がります。
この三つの方法はどれがいいかは全くありません。
三つとも使って生地を作ることもできます。
これは企画者の感性次第です。
それぞれの特性を生かした生地作りが大切になってきます。
そして今回ご紹介させて頂くウール・リネンの生地は混紡糸を使ったものになります。
![](https://n-tailor-design.com/wp-content/uploads/2023/03/img-u-rt-1024x1024.jpg)
写真を見ると、どの生地も白いカスレみたいのが入っているのが分かるかと思います。
これは混紡糸を使った独特の表情です。
なぜこの様な表情になるかというと、
ウールとリネンでは染める染料が違います。
ウールだけを染めてリネンを染めないということが可能なのです。
リネンは染まってないため、白っぽさが残って、カスレみたいに出るのです。
この表情が春夏の雰囲気にピッタリです!!
軽く羽織るジャケットにピッタリな素材になります。
去年も同じ素材がありましたが、今年は色柄が増えています。
![](https://n-tailor-design.com/wp-content/uploads/2022/06/img-yanagawa-jacket-2-insta-1024x1024.jpg)
カジュアルにも、ビジネスにも使える様なジャケットなので、
軽量ジャケットをお考えでしたら、オススメの生地です!!
洒落感があるコーディネートに仕上がること間違いなしです!