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163. 春夏オススメのスーツ生地

2023年03月17日

今回は新作の春夏生地をご紹介させて頂きます。

春夏は秋冬に比べてスーツを着るという方は多くないと思いますが、

春夏もスーツを着用しないといけない方も少なくはないかと思います。

春夏のスーツの悩みは、暑い、ダメになりやすい(特にパンツ)

この二つが大きな問題だと思います。

この二つ問題を和らげてくれるのが、強撚糸と呼ばれる糸を使った生地になります。

強撚糸とは糸の撚りを通常よりも多くした糸のことを言います。

撚りを多くすることによって、生地にシャリみが出て、肌に引っ付きにくい生地に仕上がります。

暑い時期一番厄介なのが肌に引っ付くことだと、個人的には思います。

ここが緩和されるのは着心地に大きく関わってきます。

一番最適な素材はリネンですが、シワという難点があります。

仕事のスーツとなるとシワになりにくいウールが最も良い素材になります。

この強撚糸は収縮性も通常の糸よりもあるので、動きに対応してくれることも大きな魅力です。

糸を沢山ひねってっていくと、糸の長さが短くなります。

短くなることで、その分通常の糸に比べて、弾力がでます。

これが収縮性につながります。

そして強くひねった糸は元に戻ろうと反発します。

これが、シワの回復に繋がっていきます。

尾州・葛利さんの強撚糸の生地です。見るからにザラザラ感があります。

強撚糸はいいところばかりなのです。

しかし、織りにくいことが大きな難点です。

織り工場の現場で働いていた時も、強撚糸の糸が来た時にはテンションが下がりました。笑

そのくらい強撚糸は現場では嫌われています。

しかし生地としては素晴らしいので、春夏には欠かせない素材になります。

個人的にですが、春夏のスーツは強撚糸以外いらないくらいです。

強撚糸の千鳥格子です。

春夏は生地の薄さが選ばれる判断基準になることが多いかと思います。

しかし薄ければ薄いほど、強度は確実に落ちます。

生地の厚さも大事ですが、糸の種類は厚さ以上に大事だと思います。

オーダーで生地を選ぶ時、吊るしのスーツを選ぶ時、春夏は必ず強撚糸のスーツにすることで、

長く快適に着用することができます。

自分自身も昨年暑い時期にスーツを着用し、このことを強く感じました。

ちょっと気に入らない色柄でも、機能性を重視して強撚糸のスーツを選ぶことで、後に満足度が高くなること間違いなしです。

めちゃくちゃ気に入らない色柄はダメですが。笑

上の写真もよくあるオーソドックスな柄ですが、強撚糸なので、スーツを決める時の候補にして下さい

長くスーツを着たいとなると、やっぱり機能性の面が大事になってきます。

春夏のスーツは強撚糸と頭の片隅に置いておて、スーツを決める時の判断材料にして頂けると大変嬉しいです!!

N tailor designでは初対面のお客様には初回でお売りすることは控えております。生地の説明・採寸はさせて頂き、もしご購入頂ける際は後日に再度ご訪問・ご来訪して頂いております。どのような生地があるのか、どのように採寸するのかを体験して頂くことで、お客様が納得した形でご購入頂けるようにこのような形式にさせて頂いております。出張した際の料金は発生しませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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