139. 服を解体してみました〜第二弾〜
2022年12月02日
以前もブログに書かせて頂きましたが、今回は別の工場で仕立てた服を解体して、比較してみました。
色々な服の工場を解体することで、良い所と悪い所や、なんでここの服はこの部分がカッコよく見えるのだろうなど解体すると見えてくることがあります。
生地の世界も良いのがあったら、分解してどのような糸使い、密度、素材、整理などを分析していきます。
服も一緒だなとここ最近になって気がつきました。
着れなくなった服は燃えるゴミで捨ててましたが、こんな宝物を捨てるなんてなんてもったいないことをしていたのだと後悔しています。
ぜひいらいないジャケット・スーツがありましたらお声がけ下さいませ!!
まずはサイバラと呼ばれる、袖がつけられている部分です。
サイズ感は若干違いますが、私が実際に着用していた服なので大きくは変わらないかと思います。
ほぼ同じ寸法ですが、大きさがここまで違ってきます。
次に背中側になります。
背中の左側の部分の写真になります。
比較して一番よかったと思わせてくれた部分になります。
左側に前身になります。
フロントカットやボタンの数、襟の高さは違いますが、後ろ身ほど大きな違いはありませんでした。
最後に左半分の写真になります。
ほとんど同じサイズですが、解体すると色々な違いが見えてきます。
この差が着心地に変わってくるのだと思います。
これを参考にして、自分で試着を作成して、動きにくくないスーツを作れるようにしたいと考えています。
スーツは着ると疲れるイメージがあると思います。
ここを見た目は変えずに、ストレスがかかりにくいスーツを作ることが、今の自分の課題でもあると思います。
カッコいいけど、ストレスがかかるスーツは今は良くても、長い目で見ると着なくなっていくのが、自分自身の実感でもあります。
この課題を解決すべく、解体・試作を繰り返していきたいので、要らなくなったスーツがありましたら、ご連絡頂けると嬉しいです。