137. 尾州で作ったオリジナル生地、完成。
2022年11月18日
今回は夏頃から企画し始めた、オリジナル生地が完成したので、ご紹介させて頂きます。
本当ならこれからは秋冬の服をご紹介したいところですが、尾州の生地製作は春夏の生地の製作真っ只中です。
以前もブログで製作過程をご紹介してきました、リネン100%の生地になります。
暑い夏をどれだけ快適に過ごせるのかを考えて、企画した生地になります。
生地だけではなく、どのような服にするのかも重要になります。
今回はシャツとジャケットをイメージして企画しております。
個人的に夏でも羽織れるジャケットが欲しいという思いがありました。
これからジャケットを試作していきますが、出来上がりましたらまたブログでご報告させて頂きます。
上記のブログ記事が、織り工程の紹介になります。
何度もブログでは紹介していますが、リネンは本当に織るのが難しい素材です。
尾州でもリネンを織れる機屋さんは少ないのが現状です。
この織り工程を経て、補修工程、整理工程を経て、完成になります。
今回の整理工程ではガス焼きと呼ばれる、毛羽を焼く工程を入れています。
リネンは着用していくと毛羽が凄く立ってくるので、そこを少しでも緩和できないかという所で今回は少し工程を増やしました。
このガス焼きもデメリットとしては、生地自体の強度が落ちてしまう所です。
今回はシャツ、ジャケットなので、多少強度が落ちても大丈夫だと判断しました。
上の写真が、ネイビー・ブラウンのシャンブレー生地になります。
写真を見ても独特な色合いがわかるかと思います。
もう一色が、薄いブラウンの生地になります。
この色合いは個人的に大好きで、シャツなら少しロングめでゆったりと。
ジャケットなら、製品でしっかり洗って、くちゃくちゃなジャケットをイメージしています。
これから寒い時期で薄い洋服を想像できないと思いますが、来年の春夏は尾州のリネン生地がオススメです!!