129. 尾州で製作したオリジナル生地でコート
2022年10月07日
今回は冬に向けてコートをご紹介させて頂きます。
今年の年明けくらい生地の規格を始めて、春くらいに生地を織り始めて、初夏に生地ができ、ようやく形になりました。
素材はウールとコットンを使用した二重織になっています。(2枚の生地を重ねたような生地です。)
写真のベージュの糸がウールで、オフホワイトがコットンの生地になります。
コートの表側がベージュで、裏側がオフホワイトになります。
上の写真が実際織っている風景になります。
ションヘル織機と呼ばれる低速織機で織っています。
10mくらい織るのですが、今回の生地は打ち込み本数が多いので、半日以上かかってしまいます。
低速で織ることで、糸に負担をかけずに、風合いが高速織機に比べて良くなります。
上の写真が織り上がり直後の生地になります。
整理加工をしていないので、糸の一本一本が見えます。
上の写真のように織り上がりの生地は、傷や糸切れがあるので、修正して整理工程に進んでいきます。
ここで、修正することで、傷がない生地に仕上がっていきます。
上の写真が仕上がり品になります。
裏表を起毛することによって、肌触り、軽さを出しています。
織り上がりと違って、一本一本の生地は見えません。
今回のウールはスーパー140と呼ばれる良い原料を使用しているので、触って凄く気持ちいい生地になっております。
糸から規格して生地にして、服を仕立てる。
こんなに嬉しいことはありません!!
普通では見ることができない、整理前の生地も用意していますので、整理後と整理前の生地を比較することができます。
整理を通すことで、全く違う生地になります。
尾州で働き始めて、一番驚いたのがこの整理加工の凄さと言っても過言ではないです。
是非この感動を皆様に体験して欲しいです!!