121. 尾州オリジナル生地でコートを作成
2022年09月09日
今回は冬に向けて、私のコート作成する生地をご紹介させて頂きます。
1月ぐらいから規格し始めて、製作したオリジナル生地になります。
まずはどのようなアイテムを作りたいかざっくり考えていきます。
前々からコートとパンツのセットアップを作りたいなと考えておりました。
パンツはパッチ要らずの温かいものがいいと考えておりました。
そうなってくると、二重織りしか考えられません。
パンツの履き心地も考えて、ウールですとチクチク感が多少あるため、コットンとウールの二重織りの規格で決定しました。
整理で両面を起毛することで、肌触りをよくし、且つ保温性を高めてくれるような生地を目指します。
おうよその規格が決まったので、次に糸の種類・色を決めていきます。
ウールはスーパー140の原料を使った糸を使用しております。
色はベージュのトップ糸を使用しています。
優しい包み込むような、コートをイメージして今回はこの色に決めました。
今回はトップ糸を使用しているので、染色はないので、次に製織になります。
ションヘルと呼ばれる低速織機で織りました。
ションヘルはスピードが出ないため、手織りに近い風合いが出ると言われております。
今回は10m程製作しましたが、半日くらいかかったかと思います。
織り終わった直後の生地が下の写真になります。
織り終わった生地をキバタといいます。
生地の仕事をしていないと中々見ることができない生地です。
キバタを見ると、一本一本の糸で生地ができているのが分かるかと思います。
出来上がりの生地とキバタの生地見本も用意しているので、ぜひ見て触って頂きたいです。あまりの違いにビックリするかと思います。
このあとに整理をして出来上がりです。
色は写真の撮り方が上手くなく、ちょっと違いますが、起毛することで、全く糸の感じがなくなっています。
見た感じでも、触り心地良さそうではないでしょうか?
本当にカシミアを超えるような触り心地です。
糸から規格して、服を作る。
こんなに仕上がりが楽しみなことはありません。
今回の私のサンプルはコートだけですが、本来はパンツ・コートのセットアップがオススメです!!
また出来上がりましたら、ブログにアップさせて頂きます!!