102. 尾州で織ったリネンでパンツを仕立てる
2022年07月04日
今回はリネン100%のパンツ生地をご紹介したいと思います。
タテ色に少し黄身がかった白色の糸を使っています。染めて染めんでも変わらないと思うくらいだと思いますが、服にするとちょっとした色味で洒落感が全然変わっていきます。
ヨコ糸にキナリの糸を使用しています。
この2色の組み合わせが、絶妙な夏っぽい、ベージュを演出してくれます。
タテ糸は細番手のリネン、ヨコ糸は中番手のリネンを使っています。なんでタテヨコの糸で太さを変えているかというと、パンツでも使いたいからです。
タテ糸の太さでヨコ糸も織ってしまうと、シャツ生地になってしまい、パンツでは強度がもたなくなってしまいます。
組織もある程度の肉感をつけるため、綾織にしています。
パンツをメインで考えて生地を企画したものになります。
夏の日光を浴びると、濃い色より淡い色の方が、圧倒的に涼しく感じます。
サイズ感はゆったりとし、特にパンツの裾口を大きくすることで、より風通しがよくなり快適のパンツになります。
話は大きく変わりますが、今素材の原料価格が、凄まじく上がってきています。
特に天然素材は凄い勢いで高騰しています。天然素材は高級品になっていくかもしれません。
でも天然素材は身につけるものとして最高です。やっぱりカッコ良さが全然違います!!
愛着を持てる服を仕立て、長く着てもらう。
これが N tailor designが目指すことです。