24. 麻番手・ウール番手・綿番手について
2021年10月04日
今回は糸の太さについてお話したいと思います。糸の太さは”番手”と呼ばれ数が大きくなる程細くなります。例えば60番手よりも80番手の方が細い糸ということです。尾州では毛番(ウール、獣毛等)を2/60と表示し、綿番を60/2、麻番を60/1のように表示されます。
ここで綿番と毛番が同じ60番双糸となりますが、糸の太さはことなります。ここが厄介な所でありますが、尾州では毛番を基準に番手換算します。2/60は双糸になっているので一本の糸の太さは30番になります。綿の60/2は同じく一本の糸の太さは30番ですが、糸の太さは異なるため、綿番を毛番の太さに番手換算しないといけません。
30×1.69=50.7
綿の場合は1.69をかけることで、毛番に換算することができます。なので同じ60番双糸でも綿の方がかなり細い糸ということになります。
今回麻は基本的に双糸で使われることが少ないので60/1にしました。なので一本の糸の太さは60番となります。ここから毛番に換算する方法が、
60×0.6=36
麻の場合は0.6掛けることで、毛番に換算されます。毛番ですと36番になります。
なので今回番手細い順番に並べますと、
綿 60/2(約51番) > 麻 60/1(36番) > 毛 2/60(30番)
になります。
あまり生地には番手表記はされていませんが、数が大きくなる程細くなる・100/2と50/1は同じ太さの糸ですが、100/2の方が糸としては高級な糸と知っていれば、悩んだ時に決断がしやすくなるかと思います。ぜひ参考にして頂けましたら嬉しいです。