56. 一宮でオリジナル生地を製織する機場さん
2022年01月24日
今回はオリジナル生地を製織してくれる機場さんのご紹介です。もう50年以上生地を織り続けており、すごい技術力を持った機場さんになります。麻・綿・ウール等色々な素材を織ってくれる尾州でも貴重な存在です。色々な素材を織るということは、凄く凄く難しいです。麻・ウール・綿で糸の収縮が全く違うため張力が全く変わります。生地を織る時糸は引っ張られた状態でないと織ることはできません。(写真の糸もピンと張った状態になっています)なので必ず糸はテンションが掛かった状態になります。このテンションが糸の素材によってすごく難しい所なのです。その難しいテンションを簡単に扱ってしまうのがこの機場さんの凄い所です!!
一枚目の写真を見てもわかりますが、麻を扱うと綿埃が凄く出ます。これも麻を嫌がる一つの理由でもあります。夏になると麻の商品がよく置かれますが、凄く織ることに関しては難しい素材になるので、麻100%の生地を着用する時は大変な工程があって出来上がっているのだと思って頂けると幸いです。
N tailor design では尾州産地で、糸から企画したオリジナル生地を製作しております。尾州の職人さんが居るお陰で生地を製作することができます。糸から生地を作る工程だけでも凄く多くの方々が関わっています。その職人さんの意見を聞いたりすることで、より素材のをこと深く知ることができます。生地を見るだけでは中々気づけないことが沢山あります。糸から染め・撚糸・織り・整理の工程を知ることで、本当の生地の特徴を知ることができ、アフターケアーの助言もしやすくなり、長く愛着を持った洋服ができると確信しております。
一本の糸から生地になる素晴らしさを今後も伝えていけたらと考えております!!