54. 尾州(一宮)で織った麻100%の生地
2022年01月17日
今回はまだ寒いですが、春夏に向けて麻100%の生地を紹介させて頂きます。タテ糸にホワイトリネン、ヨコ糸に生成りのリネンを使用しており、ナチュラルな雰囲気の生地に仕上がっております。一見無地に見えますが、ピッチが狭いヘリンボーンの柄になっております。
麻100%でも目付けが360g/m程あり真夏というよりも,3月後半から着用できるようなイメージです。この生地でセットアップ+シャツのご注文が入り、お仕立てすることとなりました。
この生地を企画する上で、イメージしたのがセットアップにもシャツにも使える生地を作りたいと思って企画を決めていきました。目付けでもあまり重くし過ぎない方が良いと思い組織は2/1の綾にしております。2/2の綾ですとどうしても肉がつき過ぎてしまうので、今回は苦渋の決断で2/1の綾にしております。
整理も度々登場してきますが、生地の状態で洗い込んでナチュラルなシワ・風合いを演出しております。製品が出来上がった後にも、洗いを実施してパッキッと綺麗な服ではなく、程よいシワ感があったほうがリネンの良さが最大限にでます。
サイズ感もピッタリにはせずゆったり目で仕立てることで、麻でも動きにくくなく且つ暑い時期でもストレスなく着用できる洋服に仕立てる予定です。
今回は生地を作る時からイメージして、製品にできるので凄く私自身も仕上がりが楽しみです。リネンの良さが最大限に発揮されて、着心地が良い服に仕立てられたら最高です。
N tailor designでは尾州(一宮)で私自身が生地を企画し、糸から生地にしたオリジナルの生地の製作をしております。糸から考えることで、素材を活かした服作りが出来ると考えています。スーツやフォーマル系のオーダーだけではなく、尾州の生地を使ったカジュアルのオーダーにも力を入れております。生地や尾州産地のことで気になる所や疑問なことがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。