51. 冬でも暖かい両面起毛したウールパンツ
2022年01月05日
今回は尾州の生地を使用した冬用のパンツを紹介したいと思います。写真のパンツになりますが、表面はコットンで、裏面がウールになります。二重織と呼ばれ、二枚の生地が引っ付いて一枚の生地になっています。(どうやって引っ付いているかはまたの機会に説明させて頂きます)
通常で考えると表がウールで裏がコットンの方が、履き心地がいいのではないかと突っ込まれそうですが、その通りです!間違いなく履き心地は肌につく側がコットンの方が間違いなく良いです。しかし今回は履き心地よりも暖かさを重視したので、肌側をウールにしました。外側よりも内側に起毛側を持ってきた方が暖かいのです。さらに今回使っているウールの原料がスーパー140の原料を使っており、且つ起毛しているので、ほとんどチクチクかんはありません。
写真で比較すると表と裏で全く生地の色が違います。二重織だからこそなせる技です。裏側だけではなく、表のコットン側も起毛をしているので、肌触りは最高にいいです。
ウールの起毛で仕立てたパンツは間違いなく冬は重宝できます。雪の降る日もパッチを履かずパンツ一枚でも寒さはほとんど感じませんでした。それに加えて、天然素材なので肌にも優しいです。冬の登山では、ウールの下着を着用するのが多いです。それはなぜかというとウールは体温調節をしてくれるからです。ウールは吸湿性が非常に高く、人から出る湿度を吸ってくれて保温し、急激な温度変化を避けてくれます。色々な所でウールは生きている、呼吸していると言われるのは他の繊維にはない機能性があるからです。今後ウールの特徴についてもお話ししたいと思います。
ぜひ冬にウールのパンツをお試しくださいませ!!