Menu

48. 大切な場所

2021年12月27日

先日何10年ぶりに母校の大府高校に行って参りました。この大府高校は自分の人生で分岐点だったと思います。ちょっと今回は私事のお話をさせて頂きます。

なぜ大府高校に入学したかというと、中学でやってきた野球を続けたかったこと、それと公立高校だったことが大きな理由です。ですが、大府高校の学力がなく中学三年の夏から猛勉強とまではいかなかったですが、自分なりに勉強を重ね成績を上げることができ、入学することができました。今思うとそこでちょっとした自信を得た気がします。

中学では自分でいうのもなんですが、自分は野球結構上手いなと思っていました。笑 なので大府高校に行ってもすぐに試合に出れるだろうと思っていました。大府高校に入ってこの衝撃は今でも覚えているのですが、自分より上手い人がこんなにいるのかと。先輩ならまだしも、同級生の凄さにも衝撃を覚えました。本当に井の中の蛙とはこのことかと感じました。ここで野球をやっていけるのかと不安になったことを今でも覚えています。

この不安の中続けてこれたのは本当に仲間の存在が大きかっと思います。全く知り合いがいない中、新しい環境に一人で飛び込んで、不安だった日々は、同級生と野球を通して仲良くなることで徐々に消えて行きました。大府高校で野球をやっていて一番よかったことは良い仲間、指導者に出会えたこと。これは大学でも一緒です。本当に学生時代は良い仲間のおかげで最高の野球漬けの生活が送れたと思います。

大府高校での野球漬け生活は当時は苦しいこともあったかと思いますが、苦しい思い出は不思議と今は全く残ってないです。これも仲間の存在が苦しい思い出はかき消してくれたのだと思います。苦しい練習をしている時も、苦しいのは自分だけではないと思えたし、周りを見ると自分よりも絶対にこいつの方がキツそうだなと思ったりして、勝手に苦しそうな仲間を見て自分を癒してました。笑 めちゃくちゃ失礼なことですが、この仲間がいることで一番苦しいのは自分じゃないもっと苦しい奴がいると思えたので、苦しさが紛れたのは間違いなくあります。今でもしんどくなった時はもっとしんどい思いをしている人は沢山いると思える原点になっているかもしれません。

大府高校野球部の中で今振り返ると凄く印象に残っている出来事が、朝の自主練習でいつも練習を一緒にやっていたT君とバッティングをして、片付けをし、いつも通り授業を受けていました。そこで昼くらいにボールが一球グランドに落ちていることが発覚し、誰だ!みたな話になり、見つけた場所からして間違いなく犯人は僕らでした。しかも連帯責任で野球部みんなで走らされるとこが決まり、なんでもするから自分だけの罰にしてくれと心の奥底から願いました。しかしそんなことが起きることなく、みんなでひたすら走らされました。そこで一人の同級生が”気にすんなよ”と肩を叩いてくれたのを今でも鮮明に覚えています。お前のせいでなんで、走らないといけないんだと思うのが普通の感情だと思います。なのにこの一言が言えるって、この同級生は神様だと思いました。本当に一言でめちゃくちゃ救われたのを今でも覚えています。その後ランメニューが終わり通常メニューに入りましたが、僕ら二人は罰でボールは触らせないからずっとバットを振っておけと言われ、みんなにすみませんでしたの思いでとぶっ倒れるまでバットを振り続ける意気込みでした。何時間振っていたかは覚えていないですが、手がズル向けでバットが血だらけになるまで振ったのはこの時だけです。そこで僕らにめちゃくちゃ怒っていた先生が、優しい口調で急にスイングを教えてくれたんです。なんか凄く感動したのを覚えています。今思うと正直に手を挙げたこと、一生懸命バットをふり続けたことがよかったのかなと感じます。この1日が終わった時には隠さずに正直に言う大切さを学んだ気がします。

大府高校では野球だけではなく、大学受験で凄くお世話になった先生がいます。3年の担任だったのですが、先生がいたおかげで、大学に入学できたし、最高の大学生活を送れたと思います。

現役の当初は大学では野球を続ける気持ちは全くなく、専門学校に行って手に職をつけようかなと考えていました。野球が夏に終わって、久々の夏休みを満喫している内に、やっぱり野球がしたいという気持ちが芽生えてきました。二学期が始まる頃には、大学で野球をしたいという気持ちになり、野球部の先生に相談しましたが、この時期から野球でとってもらえる大学はなく学力で入るしかなくなりました。やるなら愛知の一部の大学でやりたい気持ちがあり、選んでいく内に名城大学だと決めました。しかし学力が圧倒的に足りないので、ここから勉強の日々を送ることになります。始めるのが遅い上に、学力が圧倒的に劣っているので、本当に行けるのかとその担任の先生に相談した所、”それは荒川がいけると思ったらいけるし、いけないと思ったらいけない。やるとなったら全力でフォローする”みたいなことを言われたのを覚えています。これをめちゃくちゃ男前の声で言われたらやる気に満ち溢れ、絶対に受かったると決意したのを覚えています。そしてこの約半年間、先生はめちゃくちゃ助けてもらいました。本当にその先生が担任でよかったと心の底から思います。合格した時は春休みに入っており、お礼を直接言えてないのは心残りですが、この受験勉強は自分の人生の中で糧になっているのは間違い無いです。

こうやって文字に起こしながら振り返ってみると、最高の高校生活だったと感じます。今の人生の土台になっているなと改めて思います。大切な思い出がある母校があることは幸せなことだと感じた1日でした。

N tailor designでは初対面のお客様には初回でお売りすることは控えております。生地の説明・採寸はさせて頂き、もしご購入頂ける際は後日に再度ご訪問・ご来訪して頂いております。どのような生地があるのか、どのように採寸するのかを体験して頂くことで、お客様が納得した形でご購入頂けるようにこのような形式にさせて頂いております。出張した際の料金は発生しませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

    LINEでのお問い合わせも可能ですので、
    下記のURLからよろしくお願い致します

    https://lin.ee/M8xFJQU