38. 尾州産オリジナル生地の完成
2021年11月22日
今回は糸から染色、織り、整理まで私荒川が企画しましたオリジナルの生地を紹介したいと思います。
まずは糸ですが、タテヨコ共に60/2の綿を使用しております。
染色は綿の細番手では珍しいと思いますが、かせ染めで染めています。糸にできる限り負担をかけない染めの技法なります。タテ糸は黒、ヨコ糸はブラウングレーに染めて私の大好きなシャンブレーにしています。
織りの組織はオーソドックスな2/2の綾にしています。タテ糸が全部で6500本使われており、綜絖差し、オサ入れが凄く大変な作業になります。密度もしっかりしているので生地自体は厚くないですが、ハリはあります。
整理が一番考えたポイントで、肌触りをよくし且つキレイな見た目の生地ではなく、少し使い込んだ感の生地にしたいと思い、微妙に起毛をかけたのちに(本当に微妙になので写真ではわからないですが触れば感じます。)、タンブラー乾燥機みたいので生地を少し叩くことでちょっとしたシワ、ちょっとした色ムラがでて少しビンテージ感を出しています。
イメージはジャケット・パンツ・シャツのセットアップを作りたいと思い生地を企画しました。生地の厚さはないですが、ハリがあるのでパンツもいけます。服になったのちに洗い加工をすることで、決めすぎない且つ緩すぎない程よい服に仕上がると思います。オン・オフ共に活躍できるので重宝できる一着になること間違いなしです!!