26. 生地の分解(1)
2021年10月11日
今回は生地の企画をする上で必ず必要になってくる、生地の分解について説明させて頂きます。まず今回は組織を判別する方法をになります。
上記の写真は分解で必ず必要になってくるルーペになります。まずは生地のヨコ糸、タテ糸を一本一本ほついていきます。
まずはこのくらいほいつい、ルーペを使って組織を判別していきます。この作業をすることで、タテ糸がブラウン、ヨコ糸がブルーの糸を使っていることがわかります。
まずタテ糸を一本ずつほつくことから始まります。上記の写真ですとタテ糸が、最初ヨコ糸から2本下にくぐっています。次のヨコ糸3,4本目は見にくいですが、タテ糸の下にきています。この4本の繰り返しがずっと続きます。
次に先程の糸は抜いて、また隣のタテ糸を同じようにほつくと、今度は最初の1本目のヨコ糸はタテ糸の下にきており、2,3本目はタテ糸の上、4本目は見にくいですがタテ糸の下にきています。
このタテ糸をほつく作業を繰り返しやることで組織が判別できます。
今回の生地は2/2の綾織になります。上記の写真が組織図と呼ばれるもので、タテ糸がヨコ糸の上にだったら黒色、逆にヨコ糸の下の場合は白色になります。
今回は最初のタテ糸の1本目がヨコ糸に対して、下・下・上・上なので写真の4列目の組織図になるので、次は上・下・下・上になります。
この組織が分かることで、生地選びにどうか変わっていくかというと、春夏物か秋冬物かが判別できますし、生地の耐久性にも繋がっていきます。
長く着用するスーツを仕立てるとなれば、春夏は平織、秋冬は2/2の綾織りの組織をオススメです。