23. 尾州オリジナル生地〜製織編〜
2021年10月01日
今回は生地を織る動画になります。尾州の織機にはションヘル織機とレピア織機が主流で動画はレピア織機になります。
最初に見えるのがタテ糸で、まだヨコ糸が入っていないので、薄く下が透けて見えます。織機でヨコ糸を打ち込むことにより生地が織り上がっていきます。織機はヨコ糸を打ち込む機械、整経機がタテ糸を準備する機械になります。生地はシンプルで必ずタテ糸とヨコ糸が直角に交わることで作られています。
動画で生地の奥に凄い数の銀色の棒が綜絖と呼ばれるもで、生地の組織を決める役割をしています。その手前のエメラルドグリーンの横棒が、オサと呼ばれるもので生地の密度とヨコ糸を打ち込む役割をしています。
生地を織るのはシンプルなことですが、糸によって張力が変わり糸がたくさん切れたりして機械の調整が非常に難しいです。ここが経験がないと中々うまくいきません。ここの機屋さんはウール、コットン、リネン色々は素材を織ることができるので、尾州でも非常に技術が素晴らしい機屋さんになります。今回の動画はリネンを織っています。
因みに今機屋は来年の春夏の生地を織っています。生地の仕事をしていると季節感がわからなくなってきます!笑