9. インポート生地紹介〜John Foster〜
2021年08月13日
今回はインポートの卸の生地屋で発見した生地をご紹介したいと思います。
素材はウール100%ですが、使っているウールがすごくいい原料を使用しています。スーパー150の原料を使用しています。スーパー表示はウールの原毛の細さを示す数字で、大きくなればなるほど良い原料を使用していることになります。最近ではスーパー120くらいから表記されているものが多い気がします。逆にスーパーの表記を出さない生地ブランドもあり、一概にスーパー表記が高いからすごくいい生地とも言えないですが、選ぶ際に目安として知っておくと非常に役に立つかと思います。
今回のスーパー160はどのくらい凄いかと言いますと、カシミアに匹敵する原毛の細さになります。全てスーパー150の原料でできてないと思いますが、自然なツヤ・ツラの綺麗さ・肌触り 凄く惚れ込みました。
そして一番の注目ポイントが、ヨコ糸が双糸であったことです。原料が良い生地はヨコ糸単糸にして、風合いを重視することが多気がします。なので良い原料ですと耐久性が少し劣るケースが少なくないです。ビジネスでも着用のことを考えるとヨコ糸双糸であることは外せません。ここで再度惚れ込みました。
生地スワッチだけで見ると、濃紺で無地なので、オーダーするにはもったいないと感じるかもしれませんが、糸使い、組織、整理加工、生地の企画がすごく良いです。仕上がって着用した時に、クローゼット内のスーツの中で一番のお気に入りなること間違いなしです。