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5. 織り糸について

2021年07月26日

今回は糸の撚り(ひねり)、双糸・単糸について話たいと思います。

糸はひねりを加えることにより形成されています。綱をイメージして頂けると分かりやすいと思います。

写真で糸がひねられているのが分かるかと思います。(ちなみにZ撚りです)

実際の服になる糸にもこのように撚りが加えられています。このひねりを加えることにより、糸の強度を保つ事ができるのです。

最初の画像にS撚り・Z撚りとありますが、これは糸のひねりの方向です。糸を知る上でこの撚り方向が非常に重要になってきます。

Z撚りは単糸と呼ばれる一本の糸で構成されている糸に多い撚り方向で、S撚りは二本の糸をひねり合わせて一本の糸にする双糸に多い撚り方向です。

右の写真の糸の撚りを緩めてやると二本の糸が合わさってるのが分かります。
一本の糸ですが、二本の糸が合わさって一本の糸になっています。

この双糸・単糸を知ることは洋服を作る上で非常に重要になってきます。織物はタテ糸とヨコ糸が直角に交わることで生地になることを以前お話しさせて頂きました。スーツ地のタテ糸はほとんど双糸になっています。なぜ双糸かというと、生地を織る時にタテ糸には強いテンションをかけながら織っていきます。そのテンションに耐えることができないので単糸はタテ糸には使用されにくいのです。よくイギリスの生地は双糸、イタリアの生地は単糸と言われるのはヨコ糸が双糸・単糸の話なのです。なのでヨコ糸が双糸・単糸を知ることは耐久性の上で非常に重要になってきます。耐久性を求めるお客様がヨコ単糸の生地で仕立てられたらやはり寿命が短くなります。

最近では、必ずイタリアは単糸、イギリスは双糸とは言えなくなっているので、気になる方はおしゃって頂ければ、すぐに判別がつくのでお気軽にお声がけください。N tailor design では色柄だけでなく、生地の色々な箇所からメッセージがあるのでそれを生かした洋服作りの心掛けております。

N tailor designでは初対面のお客様には初回でお売りすることは控えております。生地の説明・採寸はさせて頂き、もしご購入頂ける際は後日に再度ご訪問・ご来訪して頂いております。どのような生地があるのか、どのように採寸するのかを体験して頂くことで、お客様が納得した形でご購入頂けるようにこのような形式にさせて頂いております。出張した際の料金は発生しませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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