230. 秋冬に向けて最後のオリジナル生地
2024年07月01日
凄く久しぶりのブログになりました。
めちゃくちゃサボってました。
流石にオリジナル生地ができたので、ブログをアップしないといけないと思い、
書かせてもらっています。
生地を規格して、作るとどうしてもイメージからズレることがあります。
出来上がってみるとこんなイメージ・風合い・表情じゃなかったのにと。
凄く時間をかけて沢山の人が関わって作るので、
ショックな気持ちがあります。
今回は初めて挑戦する風合いの生地だったので、あまり良いのが上がって来なかったらどうしようと
不安が大きい生地でした。
しかし出来上がってみると、色といい風合いといい中々良いものに仕上がった実感があります。
暇があると生地を何回も触ってしまいます。笑
規格は紡毛(よくコート生地に使われるような糸です)の双糸を経糸・緯糸に使用しております。
紡毛の双糸はほとんど使われることがなく、とても贅沢な生地でもあります。
(重くなるし、コストが高くなるため)
経糸はチャコールグレーの双糸。
緯糸は黒と紺の糸を双糸にしたものを使用しております。
写真を見て頂くとグレーのようなネイビーのようななんとも言えない色に仕上がっています。
原料もスーパー140を使用しているので、優しい風合いになっています。
同じウール100%でも原料で全く変わってきます。
赤だしと白だしくらい違います。
そして今回の1番の肝である
整理加工です。
樹脂加工を施しており、お菓子のグミのような弾力がある生地になっております。
通常の生地よりもハリがあるイメージです。
この感じが私のイメージ通りに仕上がってきました。
これで、パンツやコートを仕立てたいと考えております。
今年は秋冬に向けて、オリジナル生地をいくつか製作しました。
全てウール100%の生地になります。
普段着のパンツ、シャツ、コートの生地を用意しております。
ウールの素晴らしさを体感して頂き、オシャレだけではなく
日常を快適に過ごせる服をお仕立てしたいと考えております。
今年の冬もウールで乗り切りましょう!!