134. 尾州で織ったオリジナル生地のコート
2022年10月24日
今回は尾州で織ったオリジナル生地のコートのご紹介になります。
ちょっと前もご紹介させて頂きましたが、着用した写真も取れたので、アップさせて頂きます。
オーソドックスなコートですが、素材が良いので、存在感がでます。
このクオリティーの生地でロング丈のコートを仕立てるのは贅沢の極みです!!
前回と被ってしまいますが、上の写真の糸から生地作りは始まりました。
写真の糸は実際に使われた糸です。
ベージュの糸が表で、オフホワイトの糸が裏になるヨコ二重と呼ばれる組織で作られています。
実際にコート生地が織られている動画になります。
今回はションヘル織機と呼ばれる、低速織機を使用して織られています。
今回の生地は打ち込み本数が多いので、低速織機ですと凄く時間がかかりました。
上の写真は織りあがった生地になります。
まだコート生地の片鱗は全くありません。
ここから、整理加工をしてコート生地に仕上げていきます。
整理で両面起毛をすると表情が、こんなに変わってしまいます。
本当に整理加工の生地の生命線です。
二重織を生かすためにも、裏地を抜いた仕立てになっています。
糸から服になる。
本当に服が出来上がった時が一番最高の時です!!
一本一本の糸が服になる。
中々想像できないかもしれませんが、ほとんどの服が一本一本の糸からできています。
本当に紡績や組織、整理加工など考えた先人の方々は本当に凄いなと思います。
尾州の生地で寒い冬を乗り越えていきましょう!!