127. スーツの補正図
2022年09月30日
今回は生地ではなく、スーツの補正のお話しをしたいと思います。
袖丈・着丈・ウエスト等のサイズがぴったり合うのがオーダースーツのイメージがあると思います。
サイズに加えて、お客様の体型に合わせた、補正というものがあります。
肩幅は同じでも、なで肩・怒り肩で変わっていきます。
全体のサイズは同じでも、姿勢の違いでスーツの見え方は変わっていきます。
凄く細かい所ではありますが、上の写真のような補正を入れることで、着心地が大きく変わってきます。
スーツのジャケットは前身、細腹、後身、袖のパーツに分かれています。
例えば胸が厚くて、前身が広い人は、前側の寸法を出さないといけません。
逆に背中側が広い人は、後ろ側の寸法を出さないといけません。
この前後のバランスは凄く重要です。
写真の補正図も1cm程しかどこの箇所も動かしていませんが、この1cmが着心地、見た目に大きな影響を及ぼしてきます。
本当にスーツの世界は奥が深いと感じます。
色々な体型の人がいて、どうすれば着心地がよく綺麗なスーツができるのか。
それは寸法だけではなく、生地選びも凄く重要です。
色々なことが合わさって、良いスーツができるのだと思います。
今後も一着一着しっかり考えて、反省して、改善し、お客様も自分も納得できる服作りをしていきたいと考えております。
https://www.gqjapan.jp/fashion/article/20200629-the-art-of-indies-bespoke
めちゃくちゃカッコイイ、フルハンドメイドのお店です。
最後の所がかっこ良すぎて、惚れてしまわないように注意してください。