118. 荒川亮太の道のり〜第8話〜
2022年08月29日
オーストラリアから帰国し、日が経つにつれて自分を責める日が続いた気がします。
1年以上行く予定が、正味2カ国合わせて3ヶ月程で帰ってくるという。。。
めちゃくちゃダサい男だなと心の底から思いました。30歳近くになって、何やってるんだと。
本当に自分を信じれなくなった時が一番しんどい時です。
ここでも友人達に本当に助けられました。色々と相談に乗ってくれたり、仕事を手伝わせてくれたして今後どうしていくのかゆっくり時間を頂けました。
今思うと、友人達がいなかったら、どうなっていたか分かりません。この時は本当に助けられました。
オーストラリアの時からやっぱり服に関わる仕事をしたい思いがありました。
しかしまたオーダースーツ屋さんに勤めるのか?
いやなんかしっくりこない感じがありました。
その間も服関係の会社を何社か受けましたが、これでいいのかみたいな感覚がありました。
ふとした時、以前勤めてたテーラーの取引していた尾州の生地屋さんの工場見学に行こうと思い立ちます。
なんでそうしたか、今では記憶がありませんが、尾州に携わるきっかけになる第一歩です。
現在でも取引がある葛利毛織さんに行ったのですが、急に電話して工場見学をしたいと言ったら快く了承頂けました。
たった一人のために工場見学をしてくれる、今思うとよく受け入れてくれたなと感じます。
この工場見学で、生地を織る現場、生地の規格の事を知ります。
工場の説明を色々受けましたが、当時はあまり理解できませんでした。笑
工場見学する前はスーツ生地が中心だと思っていましたが、見学してみるとカジュアル生地が数多くあり、たくさんの生地を見て心が躍ったのを覚えています。
海外のハイブランドの服にも尾州の生地は数多く使われていますよと聞いて、日本の生地が使われているんだと驚きました。
そして生地の規格の話を聞いて、めちゃくちゃ面白そうだと思いました。
その日葛利さんで働けないですかと聞きましたが、断れました。笑
https://www.instagram.com/kuzuri1912/
でもこの工場見学で間違いなくやりたい方向性は完全に決まりました。
生地の規格の仕事をやると決めました。
ネットで尾州の生地屋さんを検索して、電話しては、中途採用していないか聞いていました。オーストラリアで突撃で訪問していたことが役に経ちました。
しかし、未経験者を採用してくれる所はどこにもありませんでした。
でもなんとしても生地の規格をやりたかったので、諦めず探し続けました。
そして未経験で、中途の募集をしている所を見つけました。最初は織り工場勤務で将来的には生地の規格も教えて頂けるとのことで、こんなチャンスはないと思いました。
面接を受けても、働いてくれている方が温かい人ばかりで、ここしかないと思いました。
しかし落ちました。。。
でもこんだけ探しても見つからないので、とにかく未経験者ではなく経験者になる必要があると考えました。そこで再度電話をしてバイトでもいいので採用してくれないかと相談したら、受け入れて頂けました。
本当に受け入れてくれたことに感謝です。
お陰で尾州で働き始めることができました。
オーストラリアから帰国しておよそ4ヶ月後の出来事です。
次回は尾州でのお話しをさせて頂きます。