114. 荒川亮太の道のり〜第4話〜
2022年08月15日
今回は新卒で仕事に就いた消防のお話しをさせて頂きます。
一番最初の6ヶ月間消防学校に入ります。
土日は自宅に帰れるのですが、平日は学校で寮生活です。
しかも4人で一部屋なので、結構神経使います。
月曜日の朝に学校に行くのですが、嫌すぎて日曜日の夜が中々寝付けません。
寝れないと本当に焦ってきてどんどん寝れなくなる悪循環に陥ります。
訓練も野球部の練習に比べたらキツい訳ではないのですが、めちゃくちゃ嫌でした。何か目標があった訳ではないので、9苦しいことがあっても1喜びがあれば耐えれるのですが、僕にとっての消防学校は10苦しかったです。笑
その消防学校をなんとか乗り越え、通常の消防署に配属されます。
消防学校と比べて消防署はハードな訓練はないので、ようやく憧れの公務員になった気分になりました。
休みがあって、ある程度給料があって、安定している。これが自分が追い求めていたものだ、頑張って勉強して良かったと思っていました。
しかし1年程経過し、仕事にも慣れ始めて、このままずっと消防士として働いて人生を終えるのかと漠然とした考えが出てきました。
消防士として何か目標があった訳ではないので、仕事に対しても探究心がなく、向上心が全くありませんでした。
なんかそんな自分が凄く嫌で、お金をもらっている以上もっと頑張らないといけないといけないと思いながら、全く頑張れない。
ある程度野球は頑張れたのに、なんで仕事は頑張れないのか。自分は退化しているとも思いました。
そこでなぜかは覚えていないのですが、ビジネス本や自己啓発の本を読むようになりました。
一気に世界が広がった気分になりました。
ずっと定年まで消防士を続けなければいけないという考えがなんとなくあったのですが、辞めるという選択肢ができた時、心が凄く楽になったのを覚えています。
ここから迷いなく、消防を辞める決意をします。
今度は自分の好きなことを仕事にしようと考えました。
好きなことじゃないと頑張れないと、なんとなく消防で感じたのかもしれません。
学生時代から洋服が凄く好きだったので、アパレル関係に絞って転職活動をしました。
公務員試験しか受けていなかったので、転職活動が新鮮でなんか楽しかった覚えがあります。
東京にも行ったりして、何社か受けましたが、全部落ちました。
でもこの時は全くへこたれませんでした。とにかく違う世界に飛び込みたい一心です。
たまたまネットで調べていたら、特に募集はしていなかったのですがオーダースーツの店が目に止まり、行ってみようと思いました。
運よく親の知り合いがテーラーさんで、そこの店を知っていたので口を聞いてくれて、実績もないのに採用してくれました。これは本当に運がよかったです。
ここから今に繋がっていきます。
次回はオーダースーツ屋さんでのお話しをさせて頂きます。