113. 荒川亮太の道のり〜第3話〜
2022年08月12日
今回は大学時代のお話しをさせて頂きます。
中学・高校・大学に続き野球の話が多めになってしまいます。ご容赦下さい。
奇跡的に受かった大学で、野球部に入部しました。
高校野球をやっている時は大学で野球をやるつもりはなかったのですが、引退してからまた野球がしたいという思いが沸々と湧いて来ました。
大学も高校同様にレベルの違いに最初は戸惑います。
特にピッチャーのレベルが全然違いました。ピッチャーが投げるボールのスピードが高校の時よりも10kmぐらい上がっている感覚です。
そして打者は金属から木製になるので、最初は試合でも練習でも全然飛ばなかったのを覚えています。
そして一番高校と大学での違いは、練習時間が高校程長くないので、自由な時間が多いこと。
やっぱり楽な方楽な方に流れていきました。
今思うとここで自分を厳しくできる人は、本当にかっこいい男だと思います。
大学4年間色々ありましたが、やはり自分達が最終学年になった時が一番覚えています。
このままではスーっと大学野球生活が終わってしまう所、4年生最後の年に良いコーチに出会うことが出来ました。
最初はあつくるしい感じで、あまり近寄らなかったのですが、早朝の練習を付き合って頂けるうちに、この人凄い人やなと感じるようになりました。
野球に対する熱みたいものが凄かったです。
詳細は分かりませんが、めちゃくちゃ低い給料で、教員免許を取るため学校に行きつつ、自分達の指導をしてくれました。しかも家族もいるのに。
本当に自分の時間を犠牲にして、僕達にかなりの時間を費やしてくれたと思います。
どこかでコーチに聞いたのですが、社会人野球が終わってこれからどうするかというときに、寝たきりの知り合いをお参りにいって、その姿を見て自分が好きなことをやろうと決意したみたいな話をしてくれたことがありました。
本当にその通りに生きてるな。めちゃくちゃかっこいい生き方してるなと思いました。
この最後の1年間は心底このメンバーで勝ちたいと思いました。
野球をやっていて何が一番嬉しい時って、試合に勝って仲間と喜びを分かち合う時だと個人的には思います。
長く野球をやるとこれを経験する時が何回かあります。もう一度味わいたいと思うようになり、厳しい練習時もその情景をイメージすることで頑張れます。
本当に忘れられない試合があります。
大学野球には一部リーグと二部リーグの入れ替え戦があります。サッカーで言うとJ2とJ1の入れ替え戦みたいなのものです。
この時は凄まじい程勝ちたかったです。ヒット一本でも打ったらガッツポーズです。自然にガッツポーズが出てしまうのです。
ヒットが出るたびにベンチから飛び出してました。仲間のヒットをこんなに喜んだこともなかったし、願ったこともないです。笑
この時の勝利の余韻は忘れません。
大学の最後の試合も入れ替え戦でしたが、このメンバーで野球やるのも終わりかと思うと凄く寂しい気持ちと自分の野球人生も終わりという充足感でなんとも言えない気持ちになりました。
私の野球人生、本当に良い仲間、良い指導者に恵まれたと心底思います。
ここから就職に向けて動き出すのですが、働くことに対してあんまり考えてなかったので、給料がある程度よくて、休みがあって、安定している会社で働きたいなと思っていました。
本当に世間知らずだったので、トヨタか公務員だと考えて、現実的にトヨタは無理なので公務員を目指すことになります。
ここからまた公務員試験の勉強が始まりますが、ここでも本当に沢山の人に支えられました。
大学の公務員講座の職員の方々。先に公務員試験を受けた友達。
特に友達には資料や効率よくやる方法を教えてもらい、本当に友達なくして合格はなかったと思います。
今は周りの支えがあってこそだと思うのですが、当時は俺は凄いなと、やればできると思っていたと思います。
次は仕事編に行きます。