87. コットン・リネンのジャケットを洗う
2022年05月13日
今回はジャケットを洗うことについてお話ししたいと思います。最近では洗えるスーツも多く見られるようになってきました。そのようなスーツは基本的にはポリエステル100%の素材が多いと思います。
今回ご紹介するのはコットン・リネンの素材で、洗えるのが特徴です。スーツではなくカジュアルのセットアップになります。
コットンやリネンは水に弱くない素材なので、洗えるのが基本です。しかし洗うことによって一番のデメリットは縮みの問題です。オーダーでしっかり寸法をとっても、縮んでしまい、サイズ感が変わってしまうのでオーダーでコットンやリネンのジャケットを仕立ててもドライクリーニングを勧められることが多いと思います。
N tailor designでは製品で一度洗うことによって、服を縮め、家庭で洗っても縮みがほぼ無くなります。
どれだけ縮むのかというのは生地によって全く違います。同じリネンでも生地の規格が変われば縮みの幅が変わっていきます。これが凄く難しい所で、その生地の縮み幅を知らないとイメージした寸法に上がってきません。
これは生地の規格から携わることにより、その生地がどのような糸で、どのような整理を通しているか把握しているので、ある程度の縮み幅を掴むことができます。
生地を知るということは、服を仕立てる上で凄く凄く大事なことになります。ドライクリーニングでも見た目キレイになっていますが、水洗いの方が、汚れを取ることができます。特に綿素材は、汚れが浸透しやすいので、水洗いが本当はオススメです。
上2つの写真は洗濯して水に濡れた状態なのでシワがキツく見えますが、下の写真のように乾いた状態ですとキツくない優しい風合いのシワになります。
服を仕立て後も、お客様により良い形で寄り添える服を仕立てられればと考えております!!服のケア等の疑問がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。